お蔭様で少しずつ皆様からの支持を頂ける様になったPISTAL PISTON。
一部DUCATIやMV AGUSTA を始めとする欧州車ファンの間では知られているものの、日本国内ではそれほど馴染みの無かったピストンメーカーだと思います。
画像↑は同社製Z2用ピストンで67mmボアとなりますが、ノーマル排気量に対して817ccへと排気量UPされます。
当初、Z1系~J系が主体でZ2系は後に・・・という予定だったのですが、いつもお世話になっております愛媛に在るショップ代表から熱烈なラブコールを受け、急遽繰り上げ製作をしたという経緯があります。
因みにこのPISTAL PISTONE Z2/67mm の基準圧縮比は10.5 : 1となりますが、弊社で試作した大人しめのハイカム(仮称ST-0.5)を組み込んだ状態にてコンプレッションゲージを用いた実測圧縮圧力値は12.5kgf / ㎠ 前後。扱いやすくしかもSTDよりも遙かにパンチのあるエンジンへと変貌します。過去事例も含め、ハイカムを組み込んだ後の圧縮圧力値が10kgf / ㎠を大きく切ってしまうと、中低速域でのレスポンスが極端に悪化しパンチが削がれた眠たいエンジンになってしまう傾向にあります。特にZ1系に比較しショートストローク且つ小排気量のZ2系では、それが顕著に現れるのではないかと思っています。
Z2をボアアップと言えば昔から69mm(860cc)いわゆる「ハチロク」が定番ではありますが、67mm(817cc)であればノーマルボアからボーリングのみで十分なスリーブ厚を残しながらのインストールが可能です。
勿論トルク感等を同じPISTALピストン同士で比較した場合は、排気量の上回る69mmに軍配は上がるのですが、適度なハイコンプレッションと軽量且つ高剛性設計により67mmでもノーマルとは比較にならないパフォーマンス&フィーリングを手に入れる事が可能です。
定番の69mm(ハチロク)にはしてみたいがボーリング後のスリーブ残厚に不安が残る、しかしスリーブ交換等の費用を抑えたい、でも速く楽しい750改にしたい・・・という欲張りな願望三要素を叶えるピストンです。笑
話しは変わりますが、本日ビックサイトで開催されているオートモーティブワールドの視察へ行って参りました。個人的にはピストンやカムシャフト等エンジン部品を対象とした表面処理系に大変興味を持ちました。少し前までは特別な物であったDLC等も現実的な処理へと近づいてきた様な気がします。
全て見て回る余裕が無い程の出展社数なので、ある程度目的を定めての視察です。我々ごときの小さなショップを相手にしてくれるか否かは別にして、モノ作りの最先端や現代へと継承された匠の技等々、見ているだけでも飽きませんし、メーカーの技術担当さん等から、直接説明を聞けるため大変勉強になります。
しかし代表である私がジーンズにスニーカー、ユニクロのダウンジャケットというラフな格好で視察に訪れているというのに、、、
同行した竹部はキッチリとスーツにネクタイ姿。そしてゴールトに輝くPAMSジャケットを纏い会場に登場。
そうですよね、こういう場はフォーマルにタイを締めてスーツが正しい。
スーツが苦手な私も見習わないといけません。
PS 恥ずかしがるので顔は伏せときます。笑