燃料を通して始動させる前に、各部センサーの入力設定とピックアップセンサーの公正を行い、実際にイグニッションプラグからのスパークとインジェクターを実際に動作させてのテストを行います。
LINK ECUの便利な部分としては、メーカーサイトから無償ダウンロード出来る標準ソフトウェアに解り易く日本語化されたマニュアルを含むヘルプシステムが含まれている事と、各部ハードの設定やテストモードも解り易く行える事です。
フルコンECUと呼べるものは現在世界各国の様々な会社から供給されており、当方もその内のいくつかのハードとソフトウェアも使っては見ましたが、キャブレター時代のオートバイをインジェクション化するにあたって必要充分以上のハードとしての機能と、日本人から見てソフトウェアとしてのとっつき易さとしては今のところ群を抜いていると感じます。
さて、イグニッションとインジェクターのテストモードでは、エンジンをクランキングさせる事無く、単体でスパークさせたりインジェクターソレノイドを稼働させてみる事が出来ます。
これで配線の間違い等が無い事はもちろん、イグナイターやイグニッションコイル、イグニッションプラグ等に万が一の不良が無いかもチェック出来ます。
火入れを済ませた後でもイグニッションプラグの状態(かぶり等によるリーク)も見る事が出来ます。
インジェクターも同様です。
各インジェククターを個別に動作させてみる事が出来ます。
ちなみに、新品純正のインジェクターでも、たまに通電しても動かないものは当方でも経験した事がありますので、始動前の点検は必須です。