市場への投入前のテンショナーアーム用ゴムローラーの耐久性確認はずっと続けています。
通常ではありえない時間ガソリンに漬けこんで、膨張度や硬度の変化具合が純正品を上回る事が第一の目的です。
さて、このタイプのローラーは軸になる芯金の外側に直接ゴムを焼き付け成型する加硫接着と言う方法で製作しています。
このゴムが熱や物理的な力で剥離してしまうとチェーンガイドとしての用途を満たしません為、これも確認する必要があります。
ちなみに純正のゴムローラーは、ベアリングを受ける軸部分の硬度こそ耐久性に難のあるもので、それで回転ロックが起こる事でカムチェーンに擦られて芯金迄削れる事があっても、ゴムそのものは剥ぎ取れる事の無いレベルで接着されており、その部分についての品質は良好でした。
弊社のものもこれと同様以上にしっかりと焼き付け接着されている必要がありますので、製作したものを数カ月間ガソリンに漬けて、取り出したローラ―を芯金部分のみを押し抜く様に数百kgのプレスで押して確認します。
結果、 ローラー外周部分が裂け切れる迄押しても芯金周囲に焼き付け接着されたゴムは剥がれませんでした。
剥がれそうなきっかけも生じてはいません。
このレベルであれば、長期使用していただいても安心出来るかと思います。