これまでにも何度か記事にしておりますが、注意喚起の為定期的に書く様にしています。
弊社取り扱いのリークレスタンクキャップに限らず、Mk2系以降J系にも使用されている角型のタンクキャップを取り付けされる際には、タンクのパッキンが振れす部分とマウントビスが取り付く部分のOリングシール面は、必ずタンクの鉄板に直接当たる様にその部分の塗装を除去してから組み付けされる様お勧めします。
外装を再塗装された場合、それらの面は綺麗に塗られてしまう場合が普通で、もちろん仕上げもその方が良いのですが、シール面やOリングが塗装の上に乗る様な組み方をした場合、タンク内のガソリンは鉄板と塗装の間に侵入してシールの外に向かって塗装膜を侵してふやかしてしまい、ガソリンの漏れはもちろんタンク周辺の塗装の傷みを進行させます。
特にOリングの当たる部分は重要です。 固定用のネジにシールテープを巻いてやればと思われる場合も多いのですが、ねじ山を持つナット部分はタンクの裏面に全周溶接されているわけでは無い為、シールする事は出来ません。
自分のは処理してないけど漏れてないと言われる場合もあるかも知れませんが、その場合は一度タンクキャップを外して見られる事をお勧めします。
かなりの確率でねじ山周囲の塗装がふやけてしまっています。
上の写真を見るとわかりますが、ねじ部分をシールしてもナットと鉄板の間からガソリンが湧いてきてしまいます。
たまたま塗装で隙間が埋まっていれば、塗装がふやける迄の間漏れはしないかも知れませんが、年単位でもつものではありません。
正しい方法はやはり、Oリング分の当たるところの塗装を除去し、一度鉄板部分にグリスを薄く塗ってから組んでやる事です。それで、Oリングから僅かに外側になる部分の錆びも防止できます。
ちなみに、同じ理屈からボルトで留めるフューエルコックも同様です。
これもシールのOリングがタンク鉄板に当たる様に塗装を除去して下さい。
手間ですし、リペイントタンクの塗装を一部とはいえ剥がすのは気持ちのいいものではありませんが、やらないで組んでしまうと数年後にはコック周囲の塗装がふやけてヘロヘロになってしまったりします。