一般に良く使われる”強化型カムチェーン”と言う言葉は、伸び消耗し難いと言う様に間違ったイメージが出てしまうのでは無いかという懸念がある為、通常弊社では限界強度が高いと言う意味合いで”耐荷重タイプ”という呼び方をする様にしています。
さて、クランクケースを分割する事無く交換が可能なジョイントリンクカムチェーンですが、時々、ハイチューン車やレース用等に使用出来るものは無いかと問い合わせされる場合があります。
正規ラインナップでは無いのですが、実はそういったものも準備はあります。
従来のジョイントリンクカムチェーン同様に、純正部品を供給している日本のTSUBAKI製のもので、ジョイント部分もメーカー製です。
これも弊社で用意している専用ツールで、確実かつ綺麗にかしめる事が出来ます。
ジョイントリンクの強度は非常に考えられていますので、安心して使用出来ます。
ただ、プレート形状が純正と異なり小判型タイプの為、こちらのものを使用するには弊社のLight weight アイドラーギアの様に、ギア外周部の消音ラバーが無いものを使用する必要がありますのでご注意ください。
純正アイドラーの様に、ギア外周に消音用のゴムが巻いてあるものだと、チェーンローラ―がきちんとアイドラーギアに噛めなくなってしまいますので。
さて、このカムチェーンですが、プレート形状が小判型の為、カムチェーンのガイドをZ系の様なギア式アイドラーのみでは無く、エンジン前後方向にスライダーで行うタイプのエンジンには面当たりとなります為、非常に適しています。
実は、写真のカムチェーンセット、Z系にではなくGSX1100Sのカムチェーンを購入されたいと言う事で用意したものでした。
問い合わせがあった場合にお出ししているのですが、実はZ系に使用するより他メーカー車種に使われる場合の方が多かったりします。
適合車両の例で言えば、
同じく70年代のHONDA CB750,CB400F。
SUZUKI GS400,GS750,GS1000から80年代のGSX1100系(刀等)迄。 YAMAHAにもこのタイプのカムチェーンが使用出来るものがあったと記憶しています。