懐かしい写真が出てきました。まだ四輪メカ時代の物です。
手前に見えるのはポルシェ356Bですが見た目はフルノーマルのままで、驚く様な速さを手に入れたい!というオーナーさんからのリクエストでした。
水平対向4気筒エンジンは勿論空冷です。
ところが、356用チューニングパーツの流通がなく、さてどうしたものか?と。
そこで思いついたのが、同じ空冷4気筒でもパーツもレシピも豊富なVW用エンジンを弄ってエンジンごとスワップしてしまおうという、マニアからは叱られてしまいそうなプロジェクトで仕上げたクルマです。結構パリパリに弄って推定ですが220~230PS位は出ていたと思います。旧い空冷OHV4発エンジンでしたが、弄るとまるで別物の様に気持ちよく回るエンジンに。一瞬で8000rpm以上までスカッっと回った記憶があります。
正直、ビンテージポルシェにVWのエンジンをスワップしてしまって良いのだろうか?という迷いが無かったと言えば嘘になりますが、オーナーさんはかなり本気で飛ばす方でしたし、レアで中々代えの無いエンジンを無理に弄るより、中古エンジンやパーツも安価で豊富なVWという選択は、今思えばそれほど邪道では無かったのかなとも思います。
隣にドックインしているのは知人の乗っていた84年式の930カレラですが、勿論こちらも空冷エンジン。
そして二輪の世界に入っても、結局弄っているのは空冷4発エンジンという取り留めの無いお話でした。