お陰様で徐々に支持して下さる方々が増えてきた気がするPISTAL FORGED PISTON。
色々なリクエストやフィードバックを頂く中で「何時頃リリース?」と時々聞かれるのがZ1100R/Gpz1100用のピストンだったりします。
リリースが遅れている理由は幾つかあるのですが、先ずはSTDボアに対してオーバーサイズとして置き換えの利く物からになる予定です。
圧縮比を大きく上げる事なく、OHの際にOSピストンとしても使って頂ける様な物にしたいと思っています。純正は既にSTDもOSも共に製廃となっており、何とリング等も供給が絶たれている状況です。
勿論OSと申しましてもSTDに比較して軽量高剛性、そしてガスケット厚の変更等で簡単に圧縮比調整も可能な設計は、他のPISTAL PISTONラインナップと同様。
そして74mm以上の大きなボアサイズなんですが、燃焼室形状がJ系ヘッドと大きく異なる事から、ピストンヘッド形状は1100R/Gpz1100だけの専用設計となります。その特異な形状ゆえに高圧縮化すると燃焼室とピストンとの距離が接近し、個体差やセットアップの仕方によっては互いにHITする可能性が高くなります。このヘッドを使用してビックボアを望まれる場合は、それなりのハイチューン仕様というのが視野に入る為、チョイスされるバルブやカムも過激なスペックが予想され、基準をどこに置くかが大変悩ましい問題なわけです。各チューナーさんのご意見も採り入れながら、もう少し悩んでみたいと思います。
この独特な燃焼室形状ゆえに、燃焼効率も高く空冷2Vとしてはパワーが出しやすいのも事実なのですが、ベストなチューニングピストンとなると基準をどこに置くかに悩みますね。(画像はツインプラグ仕様)