今更ながらZはつくずく細部までデザインに気を配られたバイクだと思います。
話し出すとキリがないのですが、例えばこのメーター。
真横から見たこの感じ。
以前(その昔)どうにかこのシェイプを変えることなくもっと多機能をオールインワンにした物が出来ないかと試行錯誤してみたのですが、中々量産としてそれを具現化してくれそうなメーカーさんに当らず今日に至ります。
最近では、名門STACK製を始め各社メーターを上手くノーマルメーターケースに収めるキット等も存在しており、各々工夫を凝らした物も増えて参りました。
これは現在もスタッフの神原のZに装着されているタコメーターですが、既に20年以上前に数個だけ身内分として製作した物です。
経年劣化で文字盤は見事に色飛びを起こしてしまっていますが、内部のムーブメントには当時最新のステッピングモーター仕様とし、更に高輝度LEDを使ったシフトライトやピークホールド機能等も備えています。またこのステッピングモーターはステップ角の刻みが割と大きなタイプで、昔のSMITH製タコの様なクラシカルな動きが面白いんです。4000rpmまでを圧縮し丁度レッドゾーン手前まで回した時に指針が真上辺りに来る様にしました。
次の段階として、目立たぬ様に油温や油圧または電圧等を小さな液晶パネルを埋め込んで。。。等と企んでいたのですが妄想で終わってしまいました。
ネイキッドバイクというだけで、雨風に紫外線等に対しての耐候性が求められるのは当然の事、路面からの突き上げやエンジン振動等に長期間耐えねばならず、4輪に使用するメーターよりもそのハードルは圧倒的に高くなります。
PAMSは試作から耐久試験等に時間を掛け過ぎてお蔵入りになるパーツが多いのは以前にもお話したかと思いますが、そんなお蔵の中からたまに引っ張り出してみたくなる物もあったりします。
求める品質やパフォーマンスが実現出来るのであれば、いつか製品として造ってみたいですね。