当時「ナスコン」と社内で呼ばれていたZ1。実物は画像よりももう少しダーク寄りな色でした。
今から約20年前に製作したものです。
実は私個人の愛車でもありました。
どうしてもインジェクションで走らせたくて、GPZ1100スロットルを使用。しかしそのまま流用では面白みに欠けると思い、スロットルボディのブラックペイントを剥離してシルバーに、そしてワンオフのファンネルやTPSカバーも製作。デリバリーパイプにはクロームメッキを装飾で施しました。
また計算上Z1のままでは発電容量が場合によって不足すると言う結論に達し、MK2クランクに交換。MK2ジェネレーターカバーの角を極力取り去りそれらしく加工。
排気量は敢えて72mmに留めましたが、燃焼効率を追求し燃焼室の形状を変更。斜めスキッシュを形成し、それに合わせてピストンもワンオフ+ツインプラグ仕様となっています。
HALTEC社製のECUをチョイスしましたが、ノウハウも足りず満足の行くような結果が出せぬまま、キャブ仕様に戻して販売。少々心残りと言いましょうか不完全燃焼のまま手離しています。
当時と比べればノウハウも蓄積されていますから、もう一度この仕様でやり直してみたいなぁと思ったりしますが、流石にECUだけは最新物を使います。
大体、今のPCでは装備されていないシステムを必要とするDOS-V OSやフロッピーディスク対応なんて探しても見つかりませんよね(笑)。