随分と時間が掛かっておりますが、オリジナルPEカムシャフトのテストは着実に進んでいます。
これは鍛造削り出し製法によって仕上がった物。熱処理や表面処理等、様々な物を組み合わせた上で実装しテストを繰り返しています。
これが最終試作バージョンになる予定ですが、最終的な表面処理で色味はもう少し黒っぽくなるかもしれません。ほぼノーマル~マイルドなハイカムを先ずはラインナップさせる予定ですが、鍛造型より総削り仕上げなので、現実的なリフト量であればカムプロフィールは自由自在に設計可能です。
上の画像は、暑いので水遊びをしているわけではなく、ノーマルも含めた各社のZ系用カムシャフトの容積を測定し、重さから比重計算してその製法が鋳造カムか鍛造カムかを確認しているところです。
鉄は鍛造と鋳造の比重が明確に違いますから、見た目で判別出来ないものでもこれで確実にわかります。
例えば、Zのカワサキ純正品は鍛造品、表面を総削りされている社外品はメーカーから公開されている通り鋳造品でした。
鍛造と鋳造、どちらが明確に優れているというわけではありません。コスト面を含む生産性、使用環境や目的に合わせて各々どちらのメリットを選択するかということです。
素材強度や耐摩耗性の比較試験の為、何SETの試作カムを作ったのか既に分からなくなってきました。
あともうひと踏ん張り。。。でイケると良いなぁという希望的な願い。
これでいいや、という訳にはいかないハードパーツですから。
まだまだ開発&テストは続きます。