OHのご依頼を頂き単体にてお持込頂いたZ2エンジンASSY。
長期間不動状態にて眠らせていたとお聞きしている物です。
実は分解最中に不思議な物を見つけまして。。。
ヘッドの分解時にリフターを抜き取るとこの様な光景が目に飛び込んで参りました。リテーナーの上に何かワッシャーの様な物がのっています。
他の気筒にも②③④番のEXのみこの様な状況です。きっと過去に何か理由があったのかもしれませんが、冷静に考えてみてもその理由が解りません。この状態ですとステムエンドとリフター裏の接点が当たっていない状態でセットされていますから、仮にカムでリフターが押された状態を思い浮かべると・・・やはり変です。要はリフターが直接本来押すはずのステムエンドではなく、このワッシャーを介してリテーナーを押す事になるという事ですね。宜しくないと思うんです。
すいません、よく解らなくなってきました。。。
手に取って良く観てみると、どこかで見覚えのある物かも。
たぶん銅メッキされた純正のヘッドナット座面に敷くワッシャーではないかと思われ。
尚更わからなくなってきました。
カムラインチェック用の治具を通し規定トルクでホルダーを締めてゆきますが、カムラインに異常はなさそうです。治具と言える程の物ではないのですが、ハードクロームを施した上で円筒研磨にてカムジャーナル標準値で仕上げた物です。
残念ながらシリンダーはご覧の様な状態でスリーブが緩んでいます。シリンダーライナー壁に腐食が見られますが、こちらはボーリングしてしまえば問題ありません。
これからお客様と打ち合わせの上メニュー決めという段階です。
今日はヘッドナットワッシャーの謎で眠れなくなりそうです。