先日はクラッチハウジングのバスケット部分製法の違いについてでしたが、ハウジングギア部についても一種類のみではありません。
とは言っても製法ではなく、1次動力をクランクから伝達されるギア歯部分の微妙な違いです。
並べてみるとわかるのですが、一見してわかるのがギア歯の先端と底部分の横方向面取りの形状。ここが異なります。
又、ギア歯の高さそのものも違う様に見えますので、内径の一部を起点にして、歯の底からトップ迄の高さを測定すると高さが微妙に異なっていたりしました。
これらの仕様の違いがあると、駆動時のクランクギアとの接触面積も微妙に変わります。年式によって運転中に生じる1次ギアのヒュルヒュルといった駆動音が大きい年式とそうでない年式があるのは、ギア部の摩耗によるバックラッシュの変化もそうですが、このあたりの仕様の違いに理由があるのかも知れません。