インジェクション化を進めている車両に合わせて、ECUのハーネスを製作します。
今回は昨年フルモデルチェンジしたLINK ECUの新型、atomXを使用します。
筐体自体は変化はありませんが、内部は基盤やチップからが完全に新設計で、演算速度もログ容量も飛躍的に向上しているそうです。
ECUのマウント位置と取り付け方向、ハーネスの取り回しを大まかに決めて機能毎に振り分けたコードを仮付けしています。
配線本数が多くてその時点で引いてしまう人も多いかも知れませんが、実はZ系あたりのキャブレター車をインジェクション化するのであれば、現行車程の配線数ではありません。
例えば、上の写真に写っているコード色毎の機能表ですが、この内4本はインジェクターへ、2本はイグナイター、電源と2本のアースコードと、この9本を除けば残りはいくつかのセンサーとメーター出力等の信号線と、点火系も燃料系も全てをコントロールしていると考えるとそれ程の数では無いことがわかります。
ECUとしては様々な機能を持たせる事が出来るのですが、当面使用しない部分やそれ用の配線は簡単に抜く事が出来ますので、更にシンプルに出来ます。(必要であればそれに応じて挿し戻せます)
例えば、この車両ではスピードメーター出力は使いませんし、CANやデジタル信号を入力する必要も無い為、抜き取っていますから、図面より更にシンプルになっています。