先日腰下が締まったMK2の続きです。
今回はMK2の純正と同ボアサイズのPistal Racingピストン70mm(1015cc)をチョイス。シリンダーブロック上下最小値面研、ESTスリーブ70/OS打ち変え、トルクプレートを使用しボーリング&スプラッシュホーニング仕上げ。排気量こそ純正と同じ1015ccですが、圧縮比が純正8.7:1に対してPistalピストン10.5:1と少々高めの設定になっていますので、パンチが効いた元気なエンジンに生まれ変わります。*弊社ガスケットのサイズ選択で約9:1~11:1前後の間で調整可能ですので、純正の乗り味を再現したいと言う場合でもご使用いただけます。今回はオーナー様と打ち合わせの結果10.1:1の設定で組んで行きます。
各気筒、各リングのリングギャップを測定調整し
コンロッドにドッキング、シリンダーの組み付け位置にセット
シリンダーブロックをインストール
アイドラー関係は、弊社製の対策品ライトウェイトアイドラーとテンショナーアームをセット。これで心配ありませんね。
内燃機加工後の各部を測定しガスケットを選択。ピストン径は70mmですが、シリンダーの上下面研により、ブロック自体の厚さ(シリンダーブロックハイト)が薄くなりピストンショルダー部がヘッドガスケットに接触する恐れがありそうでしたので、安全マージンの為にワンサイズ大きい71mmをチョイス。ちなみに今回、ボアを1mm大きいガスケットを使用した場合圧縮比への影響は約0.04程度でした。*エンジン仕様により異なりますが、圧縮比への影響はごく僅かです。厚さの変更はボアの変更より影響が大きいので注意が必要です。
予め組んで置いたヘッドを乗せて(SAバルブガイドに打ち変え、スタンダード径のHFバルブ(Plus)にESバルブスプリングの組み合わせ)
STDカムを乗せてバルブクリアランスの調整まで完了。
後は、クラッチ廻りやジェネレーター廻りなどのパーツを組み付けて、車体に搭載です。もうひと踏ん張り!頑張ります!
つづく。