Pistal Racing ピストン空冷Z用としての最終シリーズとしてのGPz1100,Z1100R用の図面が上がってまいりました。
ちなみに、このGPz用、ZXシリーズと呼んでいますが、第一弾はGPz1100,Z1100Rに対してリプレイス用として使用可能な仕様としています。
純正のボアサイズ72.5mmに対して74mmと、既に0.5mmや1mmのオーバーサイズピストンが組まれているブロックに対しても使えるサイズにしました。
ピストンヘッド形状は純正の燃焼室形状に対して、ノーマルピストンヘッドの基本形状を踏襲したものとしています。
GPzの圧縮比はノーマルでも9.5:1と割と高い部類に入るのですが、今回はそれに対するリプレイスとして標準ガスケットで組んだ場合で9.85:1
ヘッドガスケットやベースガスケットで調整する事で、10.09:1のライトチューンから、純正同等の圧縮比にする事も出来ます。
ちなみに純正を踏襲したと言っても、GPz1100やZ1100Rのノーマルカムシャフトは元々が非常に作用角の大きなチューニングカムと言っても差し支えないスペックの為、こちらのピストンのリセスはそれなりに大きく、社外のハイリフトカムにも充分に対応出来るものになっています。
とは言っても、従来のZ系やJ系のものと同じく手を抜く事無く、より軽く、より強靭に、トップと軸部以下の重量バランスも考慮した上で設計を行い、ピンボス部分両サイドを接続する事で剛性を向上させるデュアルブリッジ構造も採用しています。
さて、純正オーバーサイズピストンが販売終了になって久しい 事で、ノーマルに準じたオーバーホールを希望してもそれが不可能になってしまっている GPz1100やZ1100Rはあるのではないかと思います。
初回ロットに関しましてはデリバリー開始時点で売り切れになってしまう可能性も無いわけではありませんので、ご興味のある場合はお問い合わせくださいませ。