数点のパーツ入荷が昨年より遅延し作業が遅れていたZ2エンジンOH作業。
洗浄点検、ベアリング類などの消耗パーツを交換後、分解組み立ての完了したミッションをクランクアッパーケースにセット。クランクも洗浄後に測定&芯出し作業をクリアした後にセット。
クランクウェイト部分に錆の発生が確認出来ていたのですが、洗浄脱脂後でもクランク各ベアリングにゴロついた感触等も無く、ベアリングやジャーナルは健全な状態を維持していると思われます。クラッチハブはダンパースプリング等に大きな緩みもなく、純正をキャリーオーバーです。
今回使用するのはPISTAL製鍛造ピストン。67mmですからノーマルスリーブでもボーリングのみで組む込が可能です。排気量は817ccとなります。
http://www.pams-japan.com/pistal/
ピストンヘッドも余分な凹凸を極力省いたデザイン。リセスの角度や深さ大きさも無駄の無いものとしています。基準圧縮比は10.5 : 1 としていますが、ベース&ヘッドガスケットを各種ご用意し、下は9.52 : 1 ~ 上は10.82 : 1まで好みにより圧縮比を可変出来る設計です。ノーマルピストンのリプレイスとしてもマイルドなハイカムを組み込むライトチューンにもオススメです。
最新の設計を用いてスリッパースカート&ショートピンそしてダブリブリッジストラクチャーによる高剛性を実現しながらも、大変軽量なピストンに仕上がっている為、STDピストンから置き換えるだけでもその違いを体感して頂けると思います。
シリンダーブロックはESTスリーブに打ち替えた後に上下最小値面研。専用トルクプレートを用いて精密ボーリング&ホーニング。
明日~明後日で一気に組み上げます。