長らくお待たせしておりましたZ1100 / GPz1100 用 PISTAL 鍛造ピストンの初期ロットが入荷となりました。
ボア径は74mm。STDが72.5mmですので、0.5mm/1.0mmオーバーサイズピストンが既に使用されているブロックにも使用出来る事を踏まえた設定となります。
ピストン冠形状とバルブリセスは純正を模していますので、適切な組み付けを行う限り燃焼室やバルブとの干渉は一切ございません。
画像上はノーマル1100Rの燃焼室形状を再現したモックアップとなりますが、ご覧の様に空冷Z1系の中で唯一多球形シェイプとなっており、従ってピストン冠形状も他のZ系と比べて全く異なる物となります。
圧縮比は純正同等~若干ハイコンプまでコントロール出来る様に、専用のヘッドガスケットもご用意致しました。
背面は他のPISTALラインナップと同様スリッパースカートにダブルブリッジ&ショートピン仕様。軽量でありながら高い剛性と低フリクションを誇り、燃焼で得られたエネルギーを無駄なく受け止めます。
STD鋳造ピストンと並べてみるとその違いが分かりやすいと思います。
こうして並べてみると、同じ車種用とは思えない程の違いがありますね。
参考までに、STDピストンとの重量比較です。画像上は純正STDピストン(72.5mm)です。ピストンリングセット&ピンも含めた重量で326gとなりました。
対してPISTALピストン(74mm)は283gとなりました。純正STDサイズよりも1.5mmボア径が大きくなっておりますが、それでも43gの軽量化となります。軽さがピストンに求められる性能の全てでではありませんが、やはりこの軽さも重要なポイントになると思います。
ご予約頂きましたお客様から明日よりデリバリー開始となります。
大変お待たせいたしました。