たまに相談を受ける事があるのですが、弊社より販売したカムチェーン(ジョイントリンクタイプを含む)をエンジンに使用したら、バルブタイミングを取る時点でチェーン丁数がエンジンに対して違っていたというケースです。
Z系のエンジンであれば、完全に新車時から変わっていない確証があればカムチェーンの丁数が122Tか124Tか、車種で判断は出来ます。
ただ、既に50年近くも経ったエンジンの場合、その中身やエンジン自体がオリジナルのものと変わっている可能性は充分にあります。
例としてですが、Z1000Mk2はノーマルの場合124Tですが、同年式でエンジンの見た目が非常に似ている(角ヘッドタイプでジェネレーターカバーデザインも同じ)Z1000LTDは122Tのものがあります。
この車種のクランクシャフトを組み込まれたりエンジン自体を換装されたりすると当然カムチェーンのリンク数は変わってしまいます。
カムチェーンのリンク数を数えてから発注が間違いはありませんが、注意点として、分解整備する際には組付けられているカムスプロケット丁数を必ず確認する様にしてください。
カムスプロケット丁数が30丁であればチェーンは122L、32Tの場合は124Lとなります。
同様にクランクシャフト側のセンターギアが15Tであれば122L 。 16Tであれば124Lです。
Z系のエンジンを組むのにクランクやカムスプロケットを交換される場合もこれらの組み合わせを必ず確認してください。