並行して何台かのインジェクション車作業を行っていますが、天候等でセッティング実走出来ない時は、その間にシステムの製作作業を行います。
インジェクションシステムと言うと、一番目立つスロットルボディとECUのイメージが大きいのですが、元々インジェクションの車両をフルコン化するのと異なり、キャブレター車をインジェクション化する場合はそれらを稼働させる為の補器類や燃料システムに電装系が一切存在しないわけですので、ハード的にはそれらの構築の方の作業の方が多いです。
今回は、以前にも行ったものと同様にZ1系です。
プレートにフューエルポンプとフィルター、フューエルプレッシャーレギュレーター、コントロール用のリレーヒューズボックスとイグナイターを配置しながら、フレーム間のスペースに収まる様クリアランスを取ります。
ちなみに組み立てた状態でもアッセンブリ状態で整備の為脱着出来る様に考えました。
燃料系は各パーツの間をフューエルホースで接続しますので、無造作に並べるわけにも行きません。更にポンプから出た後は耐圧ホースとなりますので、無理のない取り回しが必要です。
車両に何度か仮組みしながら位置調整します。以前に製作したものとも若干仕様が変わりますので、今回寸法は取り直しました。
ほぼ位置が決まり、サイドカバーを装着するとシステムそのものは横からは全く見えなくなります。
仮組みしたものを再度分解して面取りし、各穴にはブラインドリベットを組み込んでボルトを入れるだけで組める様加工してみました。
後は塗装して仕上げです。