エンジン始動時のワンウェイクラッチの滑り。STDエンジンでもそれ相応に使用していれば滑りが発生してしまう事が非常に多いZシリーズの泣き所のひとつです。いわば消耗部品として考えて頂いた方が良い部品ですね。
今回の滑りのケースはまた違うケースで、ハイコンプレッションによる滑りです。チューニングエンジンの場合エンジンの仕様により圧縮圧力を純正より高く設定して組む事が多く、今回の場合はSTDのZ1の圧縮圧力9kg前後に対して、チューンドエンジンで14kgとストリートではそれなりに高い圧縮圧力となっています。
左がSTDの3点ローラー式のワンウェイクラッチ、右が現行タイプのカム式ワンウェイクラッチです。
STDの3点ローラー式はセルモーターの動力をこのローラー3点のみでスターティングギアを経由しクランクシャフトに伝達しています。
それに対してカム式は、サイズはローラー式の半分位ですがこのカムが20個でクランクシャフトに動力を伝達しています。接触面積は大幅に増え、接触箇所も3点から20点に増えるので、滑りが発生し難く、耐久性も向上します。
このカム式ワンウェイクラッチは弊社オリジナル、ジェネレーターコンバートキットタイプ2、タイプ3に標準装備されているもので、本キットは発電関係の強化と同時にワンウェイクラッチの強化も出来る一石二鳥な商品です。今回の様にクラッチの滑りを改善すべくジェネレーターコンバートキットをご購入頂くケースも少なくありません。
オーナー様!これで安心して遠出も出来ますね!
この後オイル交換、Fディスクローター交換と作業が続きますが、今週末納車出来そうです。
つづく