どんなものを使えば良いですかと、何人かの方から聞かれる事が最近多いのですが、あくまで当方が使っている範囲内でお答えします。
まずノートPCである事。
もちろんデスクトップでも接続やセッティングは可能ですし、弊社でもシャーシダイナモに車両を乗せてセッティングを行う場合はデスクトップで行う場合はありますが、デスクトップパソコンの場所に毎回バイクを持っていくのも難儀な上に、テストランの際に持ち出す場合も考えるとまずノートPCは必要です。
一般的に、インジェクションに使用するフルコンECUは、ブランド問わずOSはwindows対応のソフトウェアが使われています。
従って、現在であればwindows10になりますが、それが問題なく使用出来るスペックのPCであればまず大抵の会社のECUのソフトウェアは動きます。
ただ、あまりに低スペックの物だとソフトウェアの起動に時間がかかったり、特に現在最新型として発売されているECUに接続した際、PCの読み込みや表示、設定データの書き込みやログデータのダウンロードの際にフリーズする様な事を経験していますのであくまで当方の経験からですが、ここ何年か前迄のモデルでCPUはi5以上 メモリは8GB以上が望ましいです。
ちなみに現在自分が使っているのは3年程前に発売されたモデルでi7 メモリは8GBの物でしたが、購入時にも型落ちでした為7万円程度だったと記憶していす。その後メモリは32GB迄増設しましたが、16GB もあれば最新型のLINK G4Xのセッティングにも必要十分以上では無いかと思えます。
少なくとも20万円以上もする様な新品は不要です。
モニターについてですが、解像度があまり低いと表示量の多いデータを見る為にスクロールするのが結構手間なので、出来れば1920×1080ピクセルのFULHD、字が小さすぎるとデータが見辛いので、腰を据えてデータを見たりマップの検討を行う為のPCでは14インチから程度をお勧めします。
ちなみに自分が使っているものがちょうどそのタイプのモニターですが、そこにLINK G4Xの燃調セッティング時の表示を見易い程度にカスタマイズした場合は、こんな感じになります。
解像度は高い方が、ログデータを読む際にも一度に多く見る事が出来ます。
又、これは余分かも知れませんが、タッチパネル装備のモニターの場合、データの必要な表を一気に選択したり、マップの任意の場所を指定するのが非常に効率的です。モニターサイズを超えた表示領域にデータ表示する様にしても、一瞬でスクロール出来ますので、かなり便利です。
ついでに。
これはPC本体ではありませんが、ノートPCの場合マップデータを手入力したり、数値のアップダウンをさせる際には、USB接続出来るテンキーボードがあると便利です。
これは2,000~3,000円でAmazonあたりでも販売されています。