で恐縮なのですが、いつもパーツ開発&製作等でお世話になっているJMC様とミーティングの際、空冷Zとは全く関係の無い話で盛り上がってしまいまして。
ZはZでも四輪のZに関するお話です。
このS30Zにも搭載されるL型6気筒エンジンのヘッドを一から造れないものか?という話題で盛り上がりました。
普通は盛り上がって終わるのでしょうが、今回は終わらなさそうなんです。
L型のチューニングでパリッとした方向を狙おうとすると、空冷Zでは縁の無い「燃焼室アルゴン溶接盛り」という何とも面倒くさそうなメニュー。モリモリに盛った後に粗面研して燃焼室を整形、そしてポートも限界までゴリゴリに削ってという流れが長年の常識になっています。
しかし熱で歪むは、手間暇はハンパないは、更に結構な確率でウォータージャケット貫通トラブルというリスクがある上に、ベースとなるヘッドの希少価値が高まりつつある昨今。
だったら、最初からその形状と容積で燃焼室を作って、ポートも広げた状態で設計すれば良い?と言うが易しで実際には大変な作業なわけです。何しろ「水冷シリンダーヘッド」しかも「6気筒」です。
二輪&四輪のメーカーさんより試作エンジンの製作等をこなすJMCさんにとっては日常茶飯事の様ですが、これを最終製品として仕上げ、エンジンとして実動させテストという流れは気が遠くなる道のりです。
取り敢えずやれるところまでやってみようかと思っています。この難易度の高いL6ヘッドが完成すると、後に空冷Z用パーツ製作にもその経験とノウハウが活かせるのではないかと思っています。
Special thanks for Mr Nakagawa & Mr Satotatsu