納車整備って良く耳にする言葉ですが、生産から物によっては半世紀近くが経過した空冷Zでは、新しいバイクの様な定義は当てはまらない事も少なくありません。
やはり今日に至るまでの保守レベルや扱い方の違いは、数十年間と言う長い時間の中で尚更個体差が激しくなっていて当然です。
各部を分解整備していくと、ついでに・・・とついつい奥に踏み込んでしまう事も多く、これって納車整備なのだろうか?と自問自答する事もしばしば。
構造が比較的シンプルな空冷Z系は、しっかりした整備を施すと見違える様に走りますから、やはりそういう物を味わって欲しいわけです。置物ではないですから。
時には「これって整備というよりもレストレーション?」と思ったりもしますが、年間で販売する車両の数は何台とないPAMSなので、出来る限りはこのやり方で良いと思っています。
さて先日も記事にしましたが、世田谷から現所在に引っ越してから丁度10年。床を清掃して自家塗装を施し、画像は後にご覧の様に車両やら荷物やらを取り敢えず運び込んだ十年前の今日です。一体どうやって片付けて営業するんだ?と結構凹んでいたのを想いだしました。そしてこの年の今頃はとても暑かったんです。
十年一昔、本当に早いですね。
遅れた梅雨が始まった様でバイク屋としては憂鬱なのですが、今日明日は場所により雨量が多くなり、避難勧告などが出た様ですので、対象となる地域にお住いの方々はお気をつけてお過ごしください。