これは、Z系やJ系でも良く使用されている自動車用端子、110系や250系と呼ばれるもののオス端子です。
この様に、コネクターに挿し込んで使用します。
さてこの端子ですが、ハーネス整備の為に導線にカシメる際、特に注意すべき部分がありますので、記事にしておきます。
被膜を剥いて、芯線をカシメる際にですが必要以上に導線を端子側に出してしまうと、コネクターに挿し込んだ後に抜け止めとなるカエシが上手く機能しない場合があります。
ちなみにこの様になった状態が正しくその状態です。
この場合、コード側から引っ張ったり、コネクターを挿し込んで相手側の端子に押されると抜け出てしまい、接続不良になる場合がりますので、注意が必要です。
正しい方法としては、特にこのタイプのオス端子の場合、芯線のはみ出しは最小限としてしっかりカシメる事。
又、芯線部のみをカシメたこの状態でコードを引っ張って抜けない事をしっかり確認して下さい。
その後被膜部分もカシメますが、ここはむしろ被膜を抑えてやるレベルでかまいません。強くやりすぎると、被膜の下で断線してしまう場合があります。
もう一度確認しますが、手前が正しい状態で奥側が問題な状態です。
芯線を大きく飛び出させてはいけません。
写真は110系ですが、より大きな電流を流せる250系も同様です。
メス端子側はともかく、オス端子側はカシメ部から芯線が大きく出過ぎない様、注意してください。
小さな事ですが、コード一本抜けても、バイクはエンジンもかけられなくなる場所もありますので。