空冷Zシリーズのジェネレーターカバーグロメット部分からのオイル漏れは、最終型の2005年型Z1000Pに至る迄構造が変わりません為に非常に良く起こる現象の為、ジェネレーターカバーを外してグロメットを交換したりしての修理は良く行われます。
その際に定期的に問合せを受けるのが、液体ガスケットの種類ですが、弊社で使用しているのは、ドライブジョイブランドの黒いタイプです。
4輪のメーカー系ディーラーで、おそらくは世界で最もオイル漏れし難い日本車の整備に使われる位のものですので、性能は実証済みと言って良いかと思います。
ほぼプロ用のもので、あまりホームセンター等で置いているものでは無いのですが、今の時代ですのでネット通販では誰でも簡単に買う事が出来ます。
唯一の問題だとすれば、一般ユーザーが自分のバイク用として買った場合、全部を使い切るのは困難で、その前に工具箱か作業棚の中で固まってしまう位かも知れません。
ちなみに、先日これを使った作業の記事を書きました。
これはオイル漏れでは無く、消耗したステーターコイルの交換でしたが、カバーへの組み込み作業自体は同じです。
http://www.pams-japan.com/diary/wp-admin/post.php?post=22013&action=edit
より確実にオイル漏れ対策するのであれば、先日の様にグロメットを定位置に固定してカバーを外したまま、最低でも一晩置いてやるのがお勧めです。
丸1日も置いていればこの様に完全に硬化しています。
抑え用のステンレスステーはバリっと剥がれます。
グロメット部分の内側にはこの様に余分なガスケットがはみ出して硬化しています。
はみ出し分が脱落してオイルパンに落ちても硬いものではありませんし、ポンプにはストレーナーもありますからオイルラインを詰まらせたりする事はまずありませんが、あまり気持ちが良くは無いのでなるべく取ってしまいます。
装着せずに1日置けばしっかり硬化も出来ますし、ピッキングツールの先端ででも引っ搔いてやれば、簡単に取る事が出来ます。
固まったこの液体ガスケットは、適度な弾性と硬度を持っています。
摘まんで左右に引っ張っても結構伸びますし、容易に千切れない程です。