弊社は本日より仕事始めでした。
さて、昨年無事に送り出したオレンジ号。
インジェクション化と同時にエンジン製作を行っておりますので慣らし運転中でしたが、オーナー様は速やかに必要距離を終了させられましての点検整備と本セッティングの為の再入庫です。
と思ったら、新年早々に関東方面では久しぶりの積雪となり、ファクトリー前はみるみる内に雪景色となり始めました。
あいにくの天気で実走は出来ませんが、フルコンを使用しているインジェクション車の場合はログデータの解析でセッティングやマップ修整がある程度出来ますので、そちらの作業を進めます。
ちなみに、ここで使用しているLinkのECUでは走行中の数十項目のパラメータを毎秒5~2,000回のサンプリング速度を項目別に任意に設定してデータを記録する事が出来ます。
ダイナモ上ではなかなか再現出来ない、実走行による生の負荷をかけたデータをチェックします。
この車両では速度センサーをケーブルに組み込んであり、回転数との計算で使用ギアを割り出す事で走行状態がより分かり易くなっています。
慣らし運転の為、初期セッティングの空燃比や点火時期はかなりマージンを取ったものになっており、特に省燃費仕様のマップとはしてはいませんが、オーナーのお話では慣らし中の巡航走行では軽くリッター20数kmの燃費であったとの事です。
キャブレターに比較して、必要な量のガソリンを的確に供給する事の出来るインジェクションゆえですが、
これを更に煮詰める事で性能を出しながらも効率は上がりますので、結果として更に燃費は向上していくでしょう。