実走と言ってもストリートで飛ばしまくるわけではありません。
昨日の記事にもありました通り、現実に走行した場合に最も使用する領域を中心に行います。
こちらの開度データからもわかりますが、60km/h迄が制限速度で信号によるストップアンドゴーや他の車両がある状態で走行すると、回転数ではせいぜい4,000rpm、スロットル開度では20%を少し超えたかという程度の領域しか使用していません。
ただ、実はこの領域がストリートマシンでは最も重要で、シャーシダイナモのみでは完全なセッティングは難しいエリアになります。
こちらは約10分程度近所を流して来た際のログデータ。
とりあえず必要なデータのみを表示させています。
ちなみに全ての記録項目を表示すると縦に100程度並んでしまいます。
このデータを拡大して確認しながら、実際に走行した際に不満であったりした場所を探し、修正して行きます。
この際空燃比の数値は参考程度に読んでいます。
例えば、シフトダウン前に瞬間的にアクセルを開けた際、マップ上のどの領域をECUが読み、加速増量分を含めてどれだけの燃料を噴射したか。
その瞬間の補正の入った点火時期。
又、どの程度の時間でエンジンが反応したかも目で確認出来ます。
ちなみにこれは、低回転で流しながら5速から4速、3速にシフトダウンしたところを表示しています。
インジェクションの場合、キャブレターに比較しても触れる項目が多い為、データを見ながらどんどん煮詰めていけます。