弊社の各種パーツやインジェクション他の開発車両でもあるZ1000Jのエンジン分解が始まりました。
現状では純正の0.5㎜オーバーサイズピストンを組み込んでオーバーホールしたフルノーマルです。
組んでから10,000km程度走行していますが、ピストンスカートやリングの当たりも非常に綺麗な状態です。
ちなみにこの車両、AT power 社製シャフトレススロットルボディを使用したフルコンインジェクションシステムにより、実際に乗るとノーマルエンジンからは想像できないレベルでのスペック以上の速さを発揮しました。
正しく燃調や点火時期を制御している事もありますが、ピストンヘッドへのカーボン堆積も殆どありません。
さて、今回はこれにpistal racing 社製ピストンを組み込みます。
シリンダーブロックは既に別途に用意してボーリング済みですので、オーバーホールでは無くアップデート(改修)と呼べます。
ボア径は72mmと、J系用としてのラインナップ中では最も小さいものですが、ピストントップ形状やバルブリセスの深さも非常に拘って設計しています。
74㎜、76mのビッグボアのものもありますが、まずは一般ユーザー向けとしてZ1000JやZ1000Rにシリンダーブロックのボーリングのみで組み込み可能なものを使い、それでどの様に変化するかをお見せします。
又、バルブスプリングやカムシャフトも個別に投入していきますので、Z1000J系エンジンのリビルトやカスタマイズの例として参考にして頂ければと思います。