1100R のシリンダーヘッドです。全ての内燃機加工を終え、これから組立作業に取り掛かります。カムラインにも酷く狂いが生じておりカムラインボーリングを施しました。
距離を重ねたエンジンでは程度の差こそあれ見受けられるリフターホール&リフターの摩耗によるクリアランス過多という現象ですが、このヘッドの摩耗は許容範囲を超えるものでした。
以前はリフターを新品にする以外手が無かったのですが、精密にリフターボアのボーリングが可能となった事でより確実なOHが出来る様になりました。
ボーリングと言っても0.25mm、片肉でたったの0.125mmのオーバーボア化です。
勿論、リフターもそれに合わせてオーバーサイズとなります。
オイルを塗布した状態にて、リフターが自重でスーッっとガタ付なく落ちてゆく感じが気持ちいいです。