取り外したZ1000J系シリンダーブロックを、下側から見たところです。
カムチェーントンネル横の4本のスタッドボルト部分のベース側ガスケットの穴が、シリンダーブロックのセンターに無い事が良くわかります。
これは、スタッドボルトの位置はZ系と同じにも関わらず、1100㏄系(約1090㏄)が最初から設計で考慮されていたJ系ブロックの場合、スリーブ外の肉厚を確保する為にスタッドボルトの通る穴を離す様にオフセットしてある為です。
上の写真を見るとわかるのですが、J系エンジンは、1100系のスリーブをそのまま入れられる様にケース側の穴がKZ1000Mk2迄のものよりも更に一回り大きいです。
ガスケットに開いている穴位置がおかしいわけでは決してありませんのでご安心を。
J系のシリンダーブロックのスタッド穴位置と、シリンダーブロックの肉厚については、昨年にも一度記事にしています。
又、Z1000J系をチューニングするにあたり、知識として覚えておいていただきたい事がもう一つ。
Z1000JやZ1000R,Z1100GPのシリンダーブロックと、Z1100R,GPz1100用のブロックでは、高さが異なります。
同じ1100系でも、Z1100RやGPz1100の方が上下高さが平均約0.5mm大きく、センターシールを入れる溝の深さも違いますので、特に注意が必要です。