昨日の記事を読まれた方から、将来色々な機能を使いたい場合にLINK社のECUの上位タイプはサイズ的にオートバイには搭載できないのでしょうかというお問い合わせをいただきました。
車内の置き場に悩む必要がほぼ皆無な4輪と違い、搭載スペースに制限のある2輪ならでは気になるところです。
まず、結論から言えば載らない事はありません。
さてこちらが比較写真です。
monsoonより上位のものの現行機種のほとんどはこのサイズです。
大きさに極端な差がある様に見えますが、実は幅は変わりません。
コネクターの付かない側の厚さの薄い部分の長さが伸びているといった感じです。
大きくなるとは言え、kawasaki純正80年代中期のDFIシステム用ECUよりはむしろ小型な為、
テールカウルの薄いZ1~KZ1000A1,2以外であればテールの中に入らないサイズではありません。
空冷Z系以外では、GPZ900Rあたりでも問題なく収まる事を確認済みです。
Z1-Rの場合はシートロックが邪魔になる可能性はありますが、純正エアクリーナーボックスでなければバッテリーケースの後方のインナーフェンダーの上あたりに収納は可能です。KZ1000A1やA2も同様でしょう。
Z1系の場合はテールの中には入れられませんが、薄い部分の厚さが変わりませんので、atomやmonsoonを搭載する際と同様に、バッテリーをshorai等の小型サイズのリチウムタイプに変更してやると、バッテリーケースの中に立てて搭載することが出来ます。
さて、何故に上位機種となるかなのですが、上位になる程(アナログやデジタルの)入力ポートや汎用出力ポートの数が増えますので、データログのサンプリング項目の数を大幅に増やしたり出力ポートを増やして様々なデバイスのコントロールが可能になります。
例えば写真のxtremeでは、それ以下の機種では別デバイスを装着しなければならない電子スロットルの制御を、直接接続で行えるようになったりもします。
ちなみに、コネクターの接続ピン位置や機能はシリーズ通して変わりません。上位機になると今まで使われていなかったポートに新機能が割り当てられたり、コネクター自体が増えるだけですので今までつ使っていた機能に関してはそのまま接続出来ます。
atomやmonsoonを使ってみて、基本機能や操作を覚えてしまえば、そのままECUのみを入れ替えて新しい機能やデータを採り入れたり、それをベースにフィードバックした制御を追加といった使い方も可能です。
現行のG4Xシリーズであればソフトウェアも共通に使えます。