ポート研磨または拡大加工とよく耳にしますが、正解も不正解も多数あり、もっと言うならポートだけでは語れず、チューニングメニューによっては不正解が正解になったり、又はその逆もしかりです。
画像下はZ2ヘッドのIN側フローチャートです。グラフはノーマルポートに手を加える事で段階的に上がってゆくフロー率の向上を示しています。
縦軸がフローで横軸はバルブリフトです。例えばこのグラフで言うと、少々乱暴な説明かもしれませんが、ノーマルポートが11mmリフトで125cfmなのに対して、チューンドポートは約6.5mmで同様のフローを達成しているのがわかります。チューンドポートは低リフト領域から高リフト領域まで全域に渡りノーマルポートを凌駕。
体感も含めて「何となく」を数値に。これを積み重ねハッキリと見えてくるものがあります。
理論に基づいた調律に。
ポート加工も個々のエンジンとそのチューンメニューに最適化したものを。
こちらはEX側のフローチャート。
まだまだ奥が深い空冷Zのエンジンです。