フルコンによるインジェクションシステムや点火系の制御に使用する圧力センサーセットです。
MAPと言う名前から、初めて聞く人はフルコンセッティング時の燃料や点火設定を表す地図と言う意味でのプログラムマップと混同してしまう人が多いのですが、この場合のMAPとはManifold Absolute Pressure(マニホールドの絶対圧力)を測定する為のセンサーと言う意味です。
完全真空をゼロ、大気圧力を100としてインテークマニホールド内の圧力を測定しますが、これで何がわかるかと言えば、同じ回転数でも圧力が低ければ吸入空気量は少なく(スロットル開度が小さいか閉じていると思われる)、大気圧に近ければ吸入空気量は多い(スロットル開度は大きい)としてエンジンにかかる負荷の大小を想定する為に使用します。
車両によっても若干変わりますが、
例えばアイドリング中や極低負荷巡航中は、60〜75kpa
スロットルオープンした瞬間や、急激に加速中には100kpa
走行中のアクセルオフ時やエンジンブレーキ時には20〜40kpaといった感じになります。
この圧力値と回転数をベースに燃料噴射量や点火時期のマップを作る場合も多いので、その場合は非常に重要なセンサーとなります。
さて、こちらのセンサーはインジェクションシステムを組む際に必要なものとして、弊社ではハーネス製作の際に必要なコネクター込みのセットにて用意しています。
3本の接続はECUからのセンサー用電源+5V,センサーアース(GND),そしてデータ出力線となります。
又、フルコンへの入力設定時に必要な圧力に対しての出力電圧データ及び端子結線表も付属です。
税込み¥8,558(税別¥7,780) (2022年8月)
ちなみに測定可能な圧力範囲ですが、実測してみても約120kpa(正圧0.2bar)迄は圧力に対してほぼリニア(直線的)に出力出来ているので、車両によってはRAM圧で過給されるレベルの正圧下でも無問題にて使用は可能です。
こちらのMAPセンサーECUと同時に購入される場合は、予め初期設定しての納品も可能です。
又、ターボやスーパーチャージャー等、機械的に過給をするエンジンの場合はそれ用の測定範囲のMAPセンサーの用意も可能ですので、ご相談下さい。