Z系の様にオリジナル車ではキャブ仕様のバイクの場合、インジェクション化する場合はフルコン専用に追加のハーネスを製作する必要があります。
ちなみに純正のメインハーネスの場合、この様に各コードの纏めには電工テープと言う専用の糊付期のテープを巻いてあるのが通常です。
これは純正の場合は各車両への専用品で取り回しも決まっている為と、ハーネスそのものの修理や加工を考慮する必要が無い事もあります。
ちなみに、フルコンを使用したインジェクション化の場合、元々ハーネスに専用品と言うものが無い汎用品で、車両毎にハーネスの取り回しや分岐位置も変わります事、又、機能の追加や改良等でセンサーや入出力ポートを増やす事も多々ありますので、むしろテープで巻いてしまうとそういった作業が行いにくくなってしまいます。
その為、当方でそういったハーネスを製作する際には電工テープの使用は最小限にして、様々なチューブやパイプを使う様にしています。
特に最近の製作車両では、こういった開くタイプのメッシュカバーを使う事が多くなりました。
ハーネスの外側から縦に開いて巻く事が出来ますので、配線を追加したり一部を開いて加工も行い易いです。
このタイプのメッシュチューブはコードを入れた後にフリーにすると自然に細く纏まりますが、巻いた後に脱着式のバンドやマジックテープ等で固定してやるとより綺麗に閉じる事が出来ます。
途中で必要なコードをメインハーネスから分岐する際には、少し開いて引き出します。
ちなみに赤はECUのメイン電源です。
この方法だと各種のコードの分岐位置は車両に合わせながら自由に設定出来るのと、後程変更する事も可能です。
又、分岐したコードにはその本数に合った太さのチューブに通してからこの様にバンドで縛ればスマートに纏まります。
ちなみにエンジンに近いセンサーに繋がる等で熱の影響を受けやすい場合は、分岐したコードを通すのにガラスチューブを使用するとコードの劣化を防止出来ます。