このコネクターは、10数年前にICタイプのレギュレーターを装着し、その後問題無く走って来た車両に、今回MOSFETレギュレーター交換の為に取り外したものです。
コネクタ―に入っているコード側から覗くと、アースコードの被膜に少し変形が見られます。
抜いてみるとオスメス端子同士の接触部やコードのカシメ部分に明らかに発熱した痕跡があります。
被膜の変形や、導線や端子の変色で確認出来ます。
Z系に限らず、オートバイには充電系や点火系、灯火系でかなり大きな電流が流れる部分がありますので、長年使用するとこの様に消耗が前兆になって現れます。
この程度でいきなり接触不良になったりすることはありませんが、整備時にコネクターを取り外した際には必ず確認が必要です。
このコネクター部は水分の侵入による腐食等がありませんから使用年数の割には状態は良い方ですが、写真の様になっている場合は早目に修理等の対応を取る様にするべきでしょう。
又、挿し込みのコネクターの相手側も同様の電流が流れていた筈ですので点検するべきです。
ちなみに、車体電装系でメインハーネスに起こるトラブルとしてはその殆どがコネクターや端子での接続部分です。 劣化したからと言ってコードの途中で焼けたりする事はまず殆ど無いと言えます。