先日のお問い合わせで、弊社のESバルブスプリングを組み込みすると、耐久性以外で性能的なメリットはあるのでしょうかと言うものがありました。
バルブスプリングは、使用するカムに対して適正な荷重をセットアップする事が必要なセッティングパーツでもありますので、まず弊社であればタイプSとタイプRの2種類から使用カムに合わせたものを選択いただき、更に適正なセットアップを行っていただきます。
その上でですが、性能的なメリットとしては従来のZ用バルブスプリングに比較して圧倒的に軽い事です。
その部分については、ESバルブスプリングを製作販売開始した頃に詳しく記事にしています。
スプリングの材質の進化と軽量化による効果
その際にも測定していますが例えばZ1系に対しては約10g, J系に比較すると約7g軽くなります。
ちなみに、炭素鋼の比重が約7.87gですので、約1.0立方センチの鋼分は軽い事になります。
この軽さは、スプリング用鋼材を進化した最新のものを使用した事によるものなのですが、20世紀時代に設計されたアフタ―マーケット品に比較してもやはり軽くなっています。
もちろんバルブスプリングはそのものが上下するわけでは無く、密着しているヘッド側は動きません。
但し、不等ピッチタイプの場合必ず巻きピッチの狭い(重い)方を下側に組みますので、弊社ESバルブスプリングの場合は特に軽い側の大部分が上側の上下運動の大きな方になります。
そうなった場合、同じ荷重で動作出来る様にセットアップした場合でも、純正を含む従来のスプリングに比較してもレスポンスに優れ回転上昇はスムーズになります。
同様の軽量化は、バルブやリテーナー等の形状変更やチタン等への材質変更でも同じ効果を出す事は出来ますが、バルブスプリングの変更はそれらと比較してもコスト面で非常に有利かつリスクがありません。
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