弊社で販売取り扱いしております、MOSFETレギュレーター。
http://www.pams-japan.com/product/page.php?parts=ign-ext&id=mosfet_reg
ジェネレーターより発生した交流電力を、20世紀時代のレギュレータ―レクティファイアーに比較して遥かに効率良く直流に変換制御出来る為、Z系を主とするクラシックバイクはもちろん、ネオクラシックマシンにも広く使用されています。
さて、このMOSFETレギュレーターの配線の本数に関してですが、写真の通りそれ以前のカワサキ車用レギュレーターにはあった茶色のコードがありません。
これは以前にも記事にて説明させていただきました通り、電圧のチェック方式がバッテリー直接の内部検出方式となっています為ですので機能面でも問題無く、更にバッテリーへの充電電圧制御を正確に行える分、SHORAIを含むリチウムバッテリーの使用にも非常に適しています。
http://www.pams-japan.com/diary/?p=17723
違いとしては、バッテリーの電圧をダイレクトにチェックする為、エンジンを停止して駐車している状態でも極々僅かな電流がレギュレーターに流れるという事です。
それがどの程度の量か測定してみましょう。
バッテリーのプラスマイナス間にMOSFETレギュレーターを接続して、プラスコードから流れる電流値をテスターで測定してみます。
接続前は当然0Aです。
これを接続した状態で少し置き、数値が落ち着いたところで読みます。
測定値は25.7μAとなりました。
単位はmAでは無くμAですのでmAの更に1/1000。 0.0000257A と、限りなくゼロに近いながらも電流が流れている事が確認出来るというレベルです。
例えば、これでバッテリー電圧を13.0Vとした場合の消費電力は0.0003341W (0.3mW)となり、ボタン電池で動作する電波時計や温湿度計レベルの消費電力です。
バイクのバッテリーは、それが実容量が液入りバッテリーに比較しても小さいとされるリチウムバッテリーであってもボタン電池に比較すればとてつもなく大きな容量がありますので、実容量が4.0Ahとされる最も小さなZ用のリチウムバッテリ―であっても2~3か月程度程度では目に見えて電力が無くなる事はありません。
ただ、ほぼゼロに等しいとは言え、極々微量ながらも電流は流れ出していくことになりますので、例えば車両製作や整備、もしくは冬季に乗れない期間の間等でバッテリーを搭載したまま長期保管されるのであれば、セオリー通りバッテリーのマイナス側のみでも外しておかれる事をお勧めします。