初期生産ロットの納品が全て完了したJMCヘッドですが、実際に車両へ搭載という作業をご紹介したいと思います。作業は全てラウンドエンジニアリングにて行いました。http://round-engineering.jp/ 先ずは1975y S30Z編です。 下されたE88ヘッドです。アルゴン溶接盛り+整形+ポート拡大整形というフルチューンヘッドですが、限界まで拡大されたポート壁に、走行中にウォータージャケットへ貫通するというトラブルが発生。溶接にて補修しましたが、再びいつ穴が開くか分からない状態に不安を感じ、JMCヘッドへの換装をチョイスして下さいました。 下したE88ヘッドより取り外したパーツ達。一つずつダメージ等を確認し、問題が無ければそのままJMCヘッドに移植し再利用します。今回はシール類等の消耗品を除き、バルブ以外全てそのまま使用する事に。 摺合せというよりも、念のためアタリの確認を行っています。 ヘッドの組み立て。バルブ以外全て元のE88ヘッドより移植です。ヘッドに歪が無いのでカムラインをキレイに通ります。 JMC社の鈴木専務も立ち会いです。 組み上がったヘッドをブロックに載せてヘッドボルトを締めてゆきます。 バルブタイミング調整の用意。 エンジンクレーンで吊り上げて一気に搭載です。 EXマニを装着し、キャブをその上へ重なる様に装着するのはターンフローの宿命。 キャブまで装着すると、こちら側からヘッドは殆ど見えなくなるので未装着の絵を1カット。 後は火入れで作業は完了です。 今回は点検も含めエンジン本体を下しましたが、勿論搭載状態でのヘッド交換作業も可能です。 もうポートに穴が空くことはありませんので、安心して「踏んで」頂ければと思います。 Tweet