弊社のインジェクションZ1000Jを、エンジン仕様変更しての実走行テスト中の事。
何だかシートが傾く様なフィーリングが悪いなと感じて、戻った後点検してみると後方にガタがあり、取り外してみるとシート後部をフレームに当たって支えるダンパーが片方抜け落ちていました。
この車両ではZ1000Rの純正品を当時の物のまま使っていたのですが、どうも経年劣化で挿し込み部分のゴムの出っ張りが収縮して細くなったのか千切れたのか、何かの拍子に脱落してしまった様です。
この場所はシートの後方をフレームから支える位置なので、それで座ると傾いている様な感じになったわけですね。
さて、このダンパーはZ1000JやR等のJ系モデルやZ750GP等にのみ使われているもので、採用モデルが少なかったが故か再生産もされずに純正品は廃盤になってしまっています。
J系のシートは社外品も存在しないので、そのままの形のリプロ品も無いのですが、Z1系の時代のシート裏側のフレームに当たるダンパー(こちらのダンパーは採用モデルが多かった為か、現在でも購入可能)を加工してやると、肉抜き形状こそ違いますが使う事が出来ます。
加工する際にカッター等では綺麗に仕上がらないので、粗目のサンドペーパーで大まかに厚さを調整しながら削り、仕上げに目の細かいものを使うと良いでしょう。
ちなみに自分は、会社にある据え置き型の幅広ベルトサンダーで削りました。
どうせなのでシート裏に使われている3個分を製作して全部新品に交換。
これで当分は問題無く使えると思います。