現在製作中のZ2ヘッドですが、ポート形状の変更と拡大加工が完了。 全体に容量を確保しながらも、ガイド支持剛性を落さぬ範囲でガイドボス周辺を整形。シートリングとポート壁の繋がりは極力スムースに。ポートからシートリングへと繋がる段差は、ノーマル状態の空冷Z系全般でかなり発生している感じです。この段差を取ってあげるだけでもフローは改善すると思います。 上のグラフはポート加工のBefor & Afterとなるフロー計測結果です。縦軸が空気流量で横軸がバルブリフト量です。ブルーが加工前でレッドが加工後です。 そして、ちょっと面白いフローデータをお見せします。共にノーマルポート(IN)ですが、実はブルーが1番/4番でレッドは2番/3番なんです。ご存知の通り空冷Zのシリンダーヘッドに配された1/2/3/4/番ポートは、1/4ペアと2/3番ペアで其々その形状が微妙に異なっています。1/4は外へ回り込むような形で、2/3はそれと比べた場合よりストレートに近い形状です。 やはり若干の違いがフローでも確認する事ができますね。ただ極端な違いではないので、それを意識したセッティングというのも中々ハードルが高そうです。 Tweet