Z系を含む1970~80年代の車両のブレーキカスタムに使用される事が非常に多い、AP Racing のブレーキキャリパーCP2696 用パッドピンです。
弊社で製作販売を開始してから既に6年半が経とうとしていますが、継続的に出ていく為に既に何度も追加生産しています。
http://www.pams-japan.com/diary/?p=215
http://pamswebshop.my-store.jp/shopdetail/000000000123/
当初に設計した際から、第一に考えたのが安全性と耐久性です。
何よりブレーキに使用する部品ですので、テンションが抜ける事無く確実にブレーキパッドを保持し続ける事と折損等の破損は絶対に避けなければなりません。
固定の為のテンションをかけるバネ構造として、この巻きスプリング構造は外せませんでした。
ばねテンションを発生させるのにこの巻き部分を作ってやる事で、長さ当りのストレス負荷を減らす事が出来ますので、この部分でのスプリングテンションの低下や折損の可能性を大幅に減らせる様になります。
又、この製作構造上2本を1本にまとめる形状にする事は難しく、取り付け時には一本ずつ挿し込む事になりますが、2本に分かれている為最悪片方が抜けたり折れたりする様な事があっても、パッドが脱落する様な事故には繋がり難くなります。
更に、弊社のパッドピンは成型後に電解研磨加工を行っています。
これは機械的なバフ研磨と異なり、スプリングが密着している部分や巻いている内側を含む線材表面の全てを平滑に慣らす事が出来ます。
ステンレスのばね鋼で製作されているピンの美観の為のみでは無く、実はばね成型時の表面に生じる応力や曲げを行った際に生じる窪み等を平滑にする事で、その部分からの折損の可能性を低下させる為に行っています。