大好きなエンジン仕事。空冷Zのエンジンばかりを触るようになって20年以上が経過しましたが、当時の記憶を辿ってゆくとやはり年々エンジン自体傷みの進行度合いが進んでいる様に思います。
勿論個体差は大きいのですが、これが20年前なら珍しかったトラブルが比較的多くなっているとでも申しましょうか。そして私達も追掛ける様にそれに対しての対策や処置の仕方を日々勉強しなければなりません。
敢えて外観に手は入れていませんが、中身は徹底したOH&チューンを施したZ1Rエンジン。空冷Zのエンジンは旧いバイクの割には純正以外のアフターパーツが充実しており、乗り手の幅広い要望に応えるだけのメニューが組めるのも強みですね。
こちらは割と重症でOHとなったZ750エンジンです。ヘッド~腰下までとトラブルのオンパレードの様な状態でしたが、復活もすぐそこまで来ました。
空冷Zばかりやっているから専門店と言えば確かにそうなのですが、だからと言って特別なスキルとか、いわゆるゴッドハンドと呼ばれる様な超絶技術を持ち合わせているわけじゃありません。
そして先にも申し上げました様に、随分と旧くなったエンジン達ですから、今日に至るまでの使われ方も走行距離も、保守保管のレベルもピンキリです。
ただ一つだけ専門と言う言葉を用いるのであれば、そこは同じ系統のエンジンばかりに長年触れてきたという所で「傾向と対策」的なものや、マニュアルには載っていないトラブルシュートが出来るという強みはあるかもしれません。
今年は今まで培ってきたノウハウを集め、皆様にも喜んで頂けるようなエンジンパーツその他をリリースしてゆく予定ですのでご期待ください。
そしてまだまだ日々勉強な毎日です。