Z系車両をインジェクション化されるのに、LINK のECUを含むピックアップローター周りの部品や各種センサーをオーダーいただきましたユーザーさんへ、出荷前のECU点検と各種センサーのデータを書き込んでの初期設定です。
今回は、空燃比の精密測定するのにとCAN通信でA/F値をECUに取得できるCAN lambdaも一緒にという事でしたので、こちらのユニットも実車に接続してテストします。
ちなみに、LINK社で正規販売されたECUにはロックがかかっています。
これは、正規購入者の手に渡る前に盗難等されても、購入時に別途に渡されるアンロックコードを入力してロック解除しないと使用出来ない様になっているらしいです。
これをまず専用ソフトで入力して解除します。
ちなみに、アンロックコードは製造No毎に異なりますので、流用は出来ません。
ロック解除出来たら、ファームウェアバージョンの確認との新。
ファームウェアとは、PCであればwindowsの様な本体のコントロールソフトウェアの事です。
随時メーカーでデバッグや新機能の追加の為にアップデートされていますので、これを最新版にします。
その後は、今回使用するセンサーに適合するデータや、弊社製のZ系のピックアップローターに対応する為の初期設定や、CAN lambdaの通信設定を行います。
設定が終わったら実際にエンジンを始動して、ECUや各種のセンサー類が正常に働く事を確認してから出荷します。
冷間始動直後の燃調補正や、CAN lambdaによる空燃比値取得も間違いなく動いています。
ユーザー側の車両が全く同一の車両でない限りは、始動する迄にいくつか修正いただく場所も出て来る場合もあるのですが、それでも大まかな部分が確認と設定済みである事は、安心にも繋がるかと思います。
この為、ECUの販売時には有償とはなりますが、この様な設定書き込みや確認作業を行ってから出荷する場合もあります。