カムシャフトの最大リフトを測る際にユーザーさんが良くやる間違いですが、カムの横にこんな感じにノギスを当てて、そこの幅をベースサークルのゼロリフトとして、山の頭頂部迄の差分を最大リフトとしまうやり方です。
この方法だと、最大リフトは9.41mmと見えます。
但し、実際のカムシャフトには真横位置で既に緩やかにリフトの始まっている物も多いです。
正しくはVブロックとハイトゲージを使用し、カム山の反対側を背面をベースサークル基準とするのが正しく、そこをゼロリフトとします。
この方法で真横位置の高さを測定すると0.19mmですので、既にリフトが始まっている事になりますね。
この為、正しいリフト量は9.79mmと、最初の測定方法から約0.38mm大きくなりました。
もちろん、市販のカムシャフトでは横位置でリフトしてはいないカムもあるのですが、純正品を含めて最初のノギスを使う方法では正しいリフト量が測定出来ないカムは非常に多い為、注意が必要です。