ポート加工、正解が一つではなく難しいですね。見た目にキレイなだけでは意味がなく、手を掛けた分キチンと結果が出なければいけません。
またフローベンチでの測定を始めとした解析が進み、ポート形状に限らずチューニングの手法も昔と比べるとかなり変化しています。
画像は現在ポート加工に着手した物ですが、今まで入口から燃焼室手前まで全て手加工だった物を、今回はある程度の所まで機械加工にて削り込んでいきます。
空冷Zのポート形状は複雑でストレートに掘る事が出来ない為、プログラムによる完全な機械加工仕上げは、「現時点」という注釈付ですが、まだ完結出来ていません。
こちらはビックインシュレーターに合わせてポート入り口付近を機械加工にて削り始めた状態です。この先数センチまでを更に機械加工にて掘り込み、今度は燃焼室側シートリング上を同じく削り込みます。現時点で機械加工で掘れない部分はリューターによる手加工にて繋げて完成させます。更に今回は流体研磨を施す予定。
先人達が積み上げた貴重なノウハウを活かしながら、今だからこそ出来る新たな加工やそれに伴うノウハウを将来に向けて蓄積してゆきたいと思っています。