MK2のクランクリビルトです。
各部測定、洗浄後に分解。画像にはありませんが、構成部品としてこの他にもベアリングやサイドスラストシムスペーサーそしてジャーナル受け軸となるレースがあります。
エンジン分解時、比較的大きな位相ズレと両端部分ジャーナルに腐食痕が多く見られた為、リビルトに踏み切りました。腐食の進んだ部位には精密研磨&ラッピングを施し、寸法変化分を専用のオーバーサイズベアリングを使って規定クリアランスに合わせます。分解後にアキュレート処理を施している為、磨き上げた様な色艶になっていますが、ウェットブラスト等とは全く異なる処理です。
傷んでいたコンロッド小端部にはベリ合金を用いて専用ブッシュを削り出し圧入しています。良く見て頂くと小端部と圧入したブッシュ部分の色調が異なるのがわかると思います。
クランクのリビルトは手間暇もそしてコストも掛かりますが、やはり傷んでいるままでOHやチューニングエンジンに組み込みたくはありません。
良いクランクシャフトへと変身します様に!