純正や市販品を含むスロットルケーブルの長さ調整をする為のタイコですが、それ程需要のあるものでは無いと思いつつ、5年前に製作して以来時々問い合わせや購入希望をいただく為、何度か追加製作しています。
http://www.pams-japan.com/diary/?p=21094
タイコの部分で切れたものをとりあえず直すものでは無く、エンド部分を半田で固定するタイプなので若干手間はかかりますが、適正に作業すればスロットルにかかる力位ではまず外れる事はありません。
ここで、再度装着方法を紹介しておきます。
ちなみに、現在主流のステンレスインナーケーブルの場合は、半田はステンレス専用の物でフラックスも付属している様な物を使う必要があります。
肝心なのは、タイコに通す先端部分を広げてやる事です。
半田が染み込むのと同時に、インナーケーブルが内部で広がった状態で固まる事で容易に抜け難くなります。
ステンレス用のフラックスをタイコの横穴から一滴落として、タイコ内部とインナーケーブル自体に浸透するのと確認します。
半田こてでタイコをしっかり温めると、フラックスが湧き始めますので、その状態で半田線を穴の内部に当てて溶かしながら流し込みます。
反対側とステンレスケーブルにも浸透している事を確認します。
大事なのは、この様にケーブルにもフラックスの効果で浸透している事です。
ただ、この写真位以上に大量にケーブル側に染み込むと、柔軟性が損なわれて折れる様に切れる原因になるので注意が必要です。
ケーブルの切断側もしっかりケーブルに浸透している事を確認します。
又、タイコの外周面より飛び出している場合は、ルーターやヤスリで落とします。
問題無く着けられたら、必ずパーツクリーナー等でタイコやケーブルに残ったフラックスを洗浄して下さい。腐食等の原因になりますので。