これは新品の純正スタータークラッチギアです。
センター部分のボス形状になっている突き出し部分が、スターターモーターでの始動時にワンウェイクラッチが当たる部分です。
純正であれば3つのローラーがこの様に当たります。
弊社のジェネレーターコンバートキット、TYPE2やTYPE3の場合はカム式クラッチとなります。
外周全体から当たりますので合計接触面積が大きく圧縮の高いチューニングエンジンでも滑らず、確実にクランクを回します。
この様に純正のスターターギアのまま使用が可能な様にしてありますが、それもあくまでギア側の作用部分が極端に摩耗していない事も大事です。
ちなみに、新品時の寸法は約42.20mm。これはZ1系もMk2,J系も変わりませんが、実はこの寸法や許容値については各年式のサービスマニュアルにちゃんと記載されていなかったりします。
(2002~2005年式の最終型J系ポリスのみ、寸法が異なります)
長年使用するとこの部分は非常に僅かずつ摩耗してこの直径は小さくなりますが、新品時寸法から直径で0.2mm以上摩耗すると、ワンウェイクラッチ側を新品にしても始動時が滑る可能性が可能性が出て来ます。
この部分を開けた際には摩耗が進んでいないかを必ず点検して下さい。