L4ヘッドをCTスキャニングしてみました。
FIAヘッド又はオプションヘッド等様々な呼び方があるそうですが、その6気筒版はSAFARIヘッドとも呼ばれています。
共に謎の多いヘッドで、ポート形状の違いやウォータージャケットに違いがあると聞いていましたが実際に何がどの程度異なるのか興味がありました。
ウォータージャケットはN42ヘッド同様に形成不良が散見され、本来水が回るべき設計にも関わらず冷却しきれていない所があります。またポート壁圧等にもかなりのバラ付きが確認されました。
驚いたのは鋳造品質の低さで、ご覧の通り数多く鋳巣の発生が確認できます。
そして、最も気になっていたインテークポートの角度。
やはり明らかなハイポート形状でした。これはポート研磨だけでは実現不可能な角度で、ウォータージャケットの設計は勿論、新規鋳造型から造らなければこの様なハイポートにはなりません。
SafariヘッドやLYヘッド、L型の謎解きはまだ続きます。
Special Thanks for Mr.Tarmo Laitinen.