夜中に何をやっているかと言えば、高速回転できるモーターにピックアップローターを取り付けして、ピックアップコイルを簡易なステーで仮付けしたものを使い、回転数毎のピックアップコイル出力波形と電圧をチェックしているところです。
2輪現行車の純正でも信頼性面からか多く採用されている電磁センサーの場合、回転数によってセンサーからの出力電圧が大きく変わりますので、それらの再確認とフルコンセットアップ時の設定の煮詰めの為のデータサンプリングが目的です。
ちなみに上の動画での最高回転数は15,000rpm。 電源を変更すれば20,000rpm以上迄回せます。
スピーカーで聞くと、エンジン始動して滑走路に出て行く戦闘機のターボファンエンジンのアイドルアップサウンドの様です。
ちなみに、ピックアップローターとセンサー位置を変更して、ASウオタニ等の点火システムの点検にも使用します。
信頼性は高いとは言え電子部品ですので、10年も使うと劣化が起きる場合もありますから、こうして各回転数でのスパーク能力も確認します。
又、こちらは8,000rpmでの連続負荷運転。
低回転や短時間では問題が無くとも、電子部品はある程度長時間稼働させると症状が出る場合もあります。
実車でこれをやるには一般公道で延々高回転で走り続けるわけにもいかず、高速周回路を延々走行するしかありませんが、イグナイターECUの点検の為にだけに持ち込みするには、コストも時間も現実的ではありません。
又、シャーシダイナモ上で8,000rpmを数十分も保つのは、エンジンの冷却面や消耗にタイヤの耐久性を考えるとあまりにも無理があります。
この方法であれば安全かつ車両にも無理をかけずに長時間でも連続して、点火性能の点検が出来ます。